衝撃と感動のクライマックス!【新野の盆踊り②】
すべての境界線がなくなる優雅な踊り【新野の盆踊り①】
長野県阿南町の新野(にいの)で行われている、新野の盆踊りに行ってきた。
東京の台所に現れた異世界で踊る【築地本願寺納涼盆踊り大会】
踊って楽しい!食べて楽しい!見て楽しい!
伝統と流行が混ざり合うDEEPでPOPな盆踊り【中野駅前大盆踊り大会】
中野駅前大盆踊り大会に参加してきた。今年で4回目というまだ新しい盆踊りだ。中野サンプラザ前の広場で行われていて、駅が近いこともあって会場は多くの人で賑わっている。私が会場に着くと、すでに踊りの輪が何重にもなっていた。
錦糸町を思わせる生唄生演奏スタイル
どんな曲でもかかって来い!J-POP盆踊り
若者が熱狂!!これぞ進化形盆踊り【にゅ〜盆踊り】
7月16日。池袋西口公園で行われた『にゅ〜盆踊り』に参加してきた。開催は今年で9回目で、去年までは1日だけの開催だったが、今年は2日間行なわれた。前から気になってはいたのだけれど、他の盆踊りと日程がかぶったりでなかなか機会がなかったのだが、ようやく行くことができた。
にゅ〜盆踊りとは、近藤良平さんが主宰の「コンドルズ」というダンス演劇コント集団(サラリーマンNEOなどに出演)が企画した盆踊りで、オリジナルの振り付けやユニークな仕掛けがふんだんに盛り込まれている。開催当初は、池袋にある「あうるすぽっと」という劇場で公演&ワークショップという形でやっていたらしい。その後、今の櫓を中心に輪になって踊る、いわゆる “盆踊りスタイル” になっていったそう。
櫓の上にはコンドルズのメンバーたちがいて、振り付けを教えてくれる。ワタシが会場に着いた時は「天草小唄」という熊本民謡の振り付けを教えている最中だった。早速、輪の中に加わる。
「ここはサザエさんの動きね〜!(列になって家に入っていく時のアレ)」など、楽しく分かりやすく面白く教えてくれるので、これは盆踊り初心者でも楽しめるかも、と思った。振り付けも今風な動きを取り入れて、若者が参加しやすいようになっていた。実際ほとんどが10代〜30代の若者たちで、コンドルズのファンらしき人たちが多くいた。(というかここに来る人はほとんどがファンなのかな?)
こ・・これがウワサの超高速リンダ!!
次に、何やら短い甚平を着たアイドルのような可愛い女の子達が櫓の上に上がった「プロジェクト大山」というコンドルズの妹分らしい。
ヨッ!待ってました!!といった感じで、会場は一気にボルテージが上がる。そして、ウワサには聞いていたあの曲がかかる。
山本リンダの 「どうにもとまらない」だ。
まずは大山がお手本を見せるため踊り出すと、アイドルのコンサート会場に来たのかと錯覚するほどの熱狂ぶり。そしてもはや盆踊りの枠を超えている高速で激しいダンス。『な、なんだこの振り付けは、、!!』こ、これを踊るの?と少々戸惑っていたワタシだが、周りを見ると、早く踊りたいといった感じでみんな目がキラキラしている。そんな空気感にワタシも徐々に飲み込まれていき、、
次の瞬間には腰をフリフリしていた。
浴衣が崩れるのも気にせず、飛んで跳ねて回って腰をフリフリして、しまいには、一周ではもの足りずアンコール!アンコール!と叫んでいた。まさに “どうにもとまらない” 状態。
激しい踊りと、人々の熱気にクラクラしつつ、しばしの休憩時間で出した汗の分だけビールを流し込む。
強制コミュニケーション!“フォークダンス式”盆踊り
コンドルズが生み出した音頭、「にゅ〜盆踊り」はペアになって踊るらしい。指示された通りに、その場で初めて出会った人とハニカミながらもペアになる。これは、踊るたびに相手が次から次へと変わっていくというシステムになっている。見ず知らずの人たちと向かい合って、手をパチンと合わせたりするのは、照れつつもなんだか心地いい。途中、相手を誘惑する様な小っ恥ずかしい振り付け(通称、夏木マリ) があるのだが、テンションが上がってるのとお酒のチカラも借りて、みな妖艶な表情で相手を誘う。
こんなにも、一緒に踊っている人たちの顔が見れる踊りは無いかもしれない。輪になって踊る盆踊りは大体、左右どちらかの方向に回るから、隣の人の背中を見て踊るか、中央の櫓を見て踊ることが多い。また、通常の盆踊りでのコミュニケーションは、輪の中であくまで “自然” と、隣の人に踊りを教えてもらったり、会話が生まれたりという感じだが、にゅ〜盆踊りでは、半ば “強制的”にコミュニケーションを生み出すといった感じである。
もうひとつ面白いなと思ったのは、事前に踊りの講習会 (ワークショップ) に参加すると、「しゃ〜隊」という名の盆踊りリーダーになる。当日、しゃ〜隊は積極的に踊りに参加し、周りの人に踊りを教えたり、踊っていない人に声をかけたり、列を整えたりと、いちスタッフとして働くのだ。こうした人たちを散りばめることによって、会場がより一体となり、盛り上がる。
その後も、オリジナル振り付けの「東京五輪音頭」や、シウマイの振り付けが可愛い「崎陽軒音頭?」や、なかなか終わらない「お祭りマンボ音頭」などを踊った。
若者たちが狂ったように踊っているのを見て、こんなにも盛り上がる盆踊りがあるのかと、驚いたと同時に嬉しくもあった。確かに、これまでの盆踊りとはひと味もふた味も違う、まさに “にゅ〜” な盆踊りであった。
盆踊りはまだまだ色々な可能性を秘めているのかもしれない。
【 にゅ〜盆踊り 】
東京都豊島区西池袋 池袋西口公園
毎年7月中旬あたり (要確認)
心を揺さぶる日本のリズム
東京の真ん中で下駄の音が鳴り響く【郡上おどり in 青山】
6月24日・25日に開催された郡上おどり in 青山 に参加してきた。
なぜ東京の青山で岐阜の郡上おどりを踊るかというと、郡上八幡城主の青山家の菩提寺が青山の梅窓院にあるというご縁から、保存会の方々を招き始まったそう。(青山という地名も青山家に由来する)今年で23年目。意外に長いことやっている。
ワタシが盆踊りに目覚めて4年程になるが、それまでは東京の真ん中でこんなにも楽しいことが行われていたなんて知る由もなかった。なぜ誰も教えてくれなかったんだ。それまでの夏の楽しみと言えば、たまに海に行って、BBQでもして、花火観て、あちぃ〜って言いながら麦茶をガブ飲みするぐらいなもんだった。(それはそれで結構楽しかったんだけど)でも、出会ってしまったのだ。もうあの頃の自分には戻れない。そんな “受け身” の夏では満足できない身体になってしまったのだ!!
郡上八幡のうまいビールを東京で味わう
浴衣に着替えて、郡上おどり用の下駄を履いて、郡上八幡で買った手ぬぐい(タカラギャラリーワークルームで購入。オリジナルも作れる!)を持って家を飛び出す。一日目は残念ながら夕方から雨マークで、ずぶ濡れ覚悟で臨んだ。
会場に着くと案の定パラパラと雨が当たってきたが、そんなことは気にせず、まずは景気付けに一杯やるとする。郡上八幡を訪れた際に発見した「こぼこぼ」というクラフトビールのお店が出店しているということで、まずはご挨拶。ここの店主さんは相当こだわりが強く、どうしても郡上の水でビールが作りたかったそうで、なんとお店の地下でビールの製造を行い、その場で瓶詰めまでしている。店主さんは地質学に詳しく、分厚いファイルを取り出し、中にあった細かい地図を見ながら説明してくれた。郡上の水の成分はなんかこう、、とにかく相当いいらしい。(すいません。いい感じに酔っぱらっててうろ覚えなので詳しくは実際にお店に行って聞いてみることをおすすめします。)こぼこぼのビールはやっぱり美味しかった。
写真は郡上八幡にあるお店を訪れた時のもの
雨? むしろ大歓迎!!!
踊り開始は17時からなのだが、16時頃から踊りの講習会も行われているので、全くの初心者でも練習してから本番に臨むことができる。
そして雨がパラつく中、郡上おどりがスタートした。まずは「古調かわさき」という比較的ゆったりとした曲から始まった。情緒豊かな生の唄声と、演奏が青山に響き渡る。東京にいながら岐阜の郡上八幡の雰囲気を味わえるなんて、ほんとうに贅沢だなあ、と喜びがこみ上げてくる。続いて「かわさき」「三百」などがかかっていく。雨も少しずつ強くなってきたが、誰も踊りをやめようとする人はいない。それどころか、みんなむしろ『もっと濡れたい!!!』といった様子で、どこか嬉しそう。ワタシもほっかむりをしながら踊り続ける。「春駒」がかかると、盛り上がりは最高潮に。飛んで跳ねて、たくさんの下駄の音が東京の青山という小洒落た街に鳴り響く。
途中の休憩時間にはお免状の表彰(踊りが上手だった方が貰える踊りの免許。その日のお題が決められていて、保存会の方が審査する。)と、お楽しみ抽選会(特製手ぬぐいを買うと抽選券が付いていて、豪華商品が当たる。みんな狙っているのは郡上宿泊ペアチケット。)が行われる。どちらにも手が届かなかったワタシは明宝ハム(郡上の特産品)にかぶりつく。
ここからが郡上おどりの本当の醍醐味
日が暮れてくると同時に、あれだけ真っ黒だった雨雲がどこかに行ってしまったようで、会場は梅雨の蒸し暑さと踊る人々の熱気で盛り上がりはさらに増していった。その後もワタシの好きな「猫の子」「げんげんばらばら」がかかり、脳内は完全に郡上八幡にトリップしていた。濡れていた浴衣もすっかり乾いてしまい、ずぶ濡れ覚悟だったワタシは少し拍子抜けしてしまった。
最後の踊りはもちろん「まつさか」。この曲が流れると決まって複雑な心境になる。身体は疲れてヘトヘトなのに、心は『もっと踊っていたい』と言う。終わりたくないと思ったワタシは自分に言い聞かせる。
『今年のお盆も本場の郡上おどりを朝まで踊り続けるんだから!』
そうだった。夏はまだ始まったばっかりだった。
踊り終わった後にお疲れ様のビールを頂く。やっぱり美味い。
【 郡上おどり in 青山 】
毎年6月第4金・土あたり(日程変更の可能性あり)
※ 雨天決行